女川湾沿いの建物にて発見!
私たちは特に被害の大きかった宮城県牡鹿郡「女川町(おながわちょう)」を応援しております。
女川町内の仮設住宅自治会への応援、女川町イベントのお手伝い、放課後スクール「女川向学館」への応援を行っております。

そのほか東京で出来る応援としまして、港区のイベントに女川町観光協会ブースを出店し、女川町PRのお手伝いを行っております。
PDFレポート
  2017年8月4日-8月6日 
2017年8月25日-8月78日
女川町支援活動レポート
(東京都港区
 白金/四の橋夏まつり
 および麻布十番商店街納涼まつり)
  2016年10月8日-10月9日
女川町支援活動レポート
(東京都港区みなと区民まつり2016)
2016年8月5日-8月7日 
2016年8月26日-8月28日
女川町支援活動レポート
(東京都港区
 白金/四の橋商店街納涼まつり
 および麻布十番商店街納涼まつり)
2015年10月10日-10月11日
女川町支援活動レポート
(東京都港区
   みなと区民まつり2015)
2015年8月22日-8月23日
女川町支援活動レポート
(東京都港区
   麻布⑩番商店街納涼祭)
2015年8月1日-8月2日
女川町支援活動レポート
(東京都港区
   白金/四の橋商店街納涼祭)
2015年7月11日-7月12日
女川町支援活動レポート
(宮城県牡鹿郡女川町
    復幸応援ツアー2015)
2015年3月20日-3月22日
女川町支援活動レポート
(宮城県牡鹿郡女川町復幸祭2015)
2014年10月11日-10月12日
10月女川町支援活動レポート
(みなと区民まつり))
2014年9月20日-9月21日
9月女川町支援活動レポート
2014年9月20日-9月21日
いとしのエリーズ 宮城女川町ライブ バスツアーレポート
2014年8月2日-8月3日
2014年6月7日-6月8日
2014年3月15日-3月17日
2014年2月8日-2月9日
2013年12月21日-12月22日
2013年11月8日-11月10日
2013年10月12日-10月13日
2013年9月21日-9月22日
2013年8月24日-8月25日
2013年8月3日-8月4日
2013年7月6日-7月7日
2013年6月15日-6月16日
2013年5月25日
2013年5月2日-5月4日
2013年3月15日-3月17日
2013年1月25日-1月27日
2012年12月22日-12月23日
2012年11月9日-11月11日
2012年10月6日-10月7日
2012年9月22日-9月23日
2012年8月12日-8月14日
2012年8月10日-8月11日
2012年7月21日-7月22日
2012年6月30日
2012年5月18日-5月20日
2012年4月15日
2012年3月9日-3月11日
2012年1月20日-1月22日
2011年12月16日-12月18日
2011年11月25日-11月27日
2011年9月30日-10月2日
2011年9月2日-9月4日
2011年8月9日-8月10日
2011年7月1日-7月3日
2011年5月13日-5月15日
123


女川町 支援活動レポート
2015.7.11(土)~ 7.12(日)
(宮城県牡鹿郡女川町 復幸祭2015)
復幸応援バスツアー ~学・味・感・楽~

 東日本大震災によりお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様にお見舞い申し上げます。 また一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

1.はじめに
 東日本大震災から4年が経過した2015年3月、甚大な被害を負った女川町に待望の「女川駅」が再建、JR石巻線が再開通しました。その日、須田町長による「まちびらき」宣言がされました。「ゴールではなく、やっとスタート地点に立てたのだ」と。

 女川町は、今「千年に一度のまちづくり」の真っ只中にあります。震災前とも震災後とも違う「新生 おながわ」。これまで私たち東北応援団 白金支部の活動を支えてくださった支援者の皆様そして仲間と、女川町がどのように変わろうとしているのかを共に学び、見て、これからも女川町を応援していきたいとツアーを企画しました。

 白金支部でバスツアーを企画するのは2年前の2013年に続き2回目となります。前回は震災後たちあがろうとする女川町の物産を購入するなどして、少しでも力になることができればという「復興支援ツアー」でした。今回は、女川町の官民が一体となって進み始めた復興の過程を知り学ぶことで、より女川町を好きになろう!…という「応援ツアー」です。そこで震災後にできた観光コンテンツを積極的に体験することとしました。震災前には、新鮮な魚介類をテーマにしたお祭り等、観光産業を中心に年間約20万人の方が訪れていた女川町。新しい女川町にもたくさんの方が訪れる魅力ある町となっていくことでしょう。

 今回、ツアーに参加いただく方達には「私たちの大好きな女川町の魅力を余すところなくお伝えしたい」との願いから、企画チームを中心とするメンバーで半年以上前から話し合いや準備を重ねました。参加され方々の笑顔から、きっと女川町の魅力を感じていただけたのではないかと思っています。 そして、これまで女川町の方達とのご縁をつないでこられたのも、私たちの活動を支えてくださり、様々な形でご支援をいただいた皆様のおかげであることを実感するツアーでした。

 今回はツアーに参加することができなかった皆様にもこのレポートを通して女川町の魅力に触れていただくことができたら幸いです。またツアーに参加された方には、今回は体験されなかったプランを次に女川町に訪れる際の参考にしていただけたら光栄です。

2.ツアー概要
 女川町の復興について学び、産業、人、食など女川の魅力を感じていただきたく、ツアーのコンセプトを「学(ガク)・味(ミ)・感(カン)・楽(ラク)」としました。見て、聴いて、感じて、考えて、食べて、より女川町のファンになっていただくのが願いです。
ツアー参加者:42名(内子ども1名)
1日目は語り部さんのガイドによる「学び」を中心にバス2台に分かれ移動。女川温泉華夕美に宿泊。
2日目は4つの「選べるプラン」ごとに別れ行動。「体験」をすることで、女川町や隣町石巻市の魅力に触れていただく行程となっています。 各プラン終了後、女川駅に集合し、それぞれが感じたこと経験したことを共有し、深めていきます。

3.ツアー報告
ツアーの様子を行程と各所のご紹介ともにご報告いたします。
【 ツアー1日目 ・ 7/11(土) 】

 仙台駅集合後、バスで移動。 女川町到着後、各所にて昼食。 午後は「ウニ祭り」開催中の「マリンパル女川」を訪れた後、女川町の語り部さんとバスで町内を巡り、東日本大震災の慰霊碑、復興まちづくり情報館、巨大冷蔵施設マスカー、再開したJR女川駅など各所を訪れました。語り部さんからは震災当時に経験されたことやこれからの女川町についてのお話を伺いました。宿泊は白金支部の活動初期からお世話になっている「女川温泉 華夕美」。懇親会にはスペシャルゲストも登場!
企画チームのごあいさつとともにバスツアースタート!
一路、女川町を目指します!
女川町到着後、まずは腹ごしらえ! 2日目のプランごとに分かれて各所でお食事です。どのお店でも女川の美味しい旬の海産物が勢揃い! 食の魅力は絶大! 緊張していた参加者同士も自然と顔がほころび会話も弾みます。
プランBチーム:きぼうのかね商店街内「Café-gohan セボラ」にて。すべて堂賀さん
(写真、後段中央)の手作り、特製おながわプレート。ホヤたまご、旬のウニ、ホタテ…と盛りだくさん。みなと区民まつりでもお馴染み、ワイケイ水産さんの「さんますり身」を使用した女川汁も。食後にはこれまた手作りのごまプリンも♪
 
プランCチーム:「岡清」さんにて。「壁ドン!よりも女川丼!」のポスターでもおなじみ。具の下にもまだまだ具が! まさに「竜宮城」や! 「女川丼」は震災後に生まれました。震災前、石巻に開店予定のお店で出す計画はあったそうです。なぜ「海鮮丼」ではなく「女川丼」なのか。震災後、町外から訪れる人たちが「女川」を正しく読めず「おながわ」と言わせたかったからだそうです。 店内はいつでも大混雑。開店直後を狙って行きましょう!
 
プランDチーム:「花菖蒲」さんにて。職人気質のお父さんと奥様が温かく迎えてくださいます。白金支部でも活動の折に訪れる名店。何を食べても美味しいお店です。おそばやうにも絶品。冬季限定「もつ煮」もぜひ1度はご賞味あれ!

「きぼうのかね商店街」
各所で美味しい昼食をいただいた後は、きぼうのかね商店街に集合し、散策&お買い物をしました。商店街のシンボルになっている「希望の鐘」は旧女川駅前にあった「からくり時計」の4つの鐘のうち、がれきの中から1つだけ発見されたものです。3月に開催される復幸祭では「大地震が来たら高台へ避難!」を伝承するために始めた坂道競争「津波伝承 女川復幸男」の際に場所を移し鳴らされています。 きぼうのかね商店街は、旧女川高校のグランドにぬくもりある木造の店舗30棟とプレハブ店舗20棟にさまざまなお店が入っており、今回作成したガイドブック「女川de ポン!」でも取材させていただいた魅力ある方々が迎えてくださいます。いつもお世話になっております「女川観光協会」、郵便局や金融機関、交番などもあり、これまでの復興の中心の場所です。
 商店街のシンボル
「希望の鐘」
きぼうのかね商店街にて
     
女川ポスター展第1位「ツイッター? やってないけど つぶ焼くよ」の串焼きたろうの店主、実は本名しずおさんも笑顔で迎えてくださいました。
廻船問屋青木やの青木さんと蒲鉾本舗高政の正樹さんと遭遇。高政さんからはツアー参加者のおやつに「ぷちあげ」をご提供いただいております。 

「マリンパル女川」 
一行はいったんきぼうのかね商店街を離れ、「ウニ祭り」で賑わう「マリンパル女川 おさかな市場」へ。 マリンパル女川は平成6年に女川漁港の目の前に設立されました。水産観光センターと水産物流通センター(通称「おさかな市場」)の2つの建物があり、おさかな市場には15店舗が入っていました。 震災の年の10月に物販部門を今の浦宿浜に移し、営業を再開。今は6店舗が営業しております。ガイドブック「女川de ポン!」でもご紹介しましたが、白金支部のメンバーが虜になっている美味しいお土産をここで購入することができます。

ツアーで伺った週末は「ウニ祭り」を開催。 女川町民だけでなく近隣の  市町村からも楽しみにしている方々が訪れており、マリンパル前の国道が渋滞するほどの盛況ぶりでした。その盛況ぶりが県内のニュースでは生中継されていました。
マリンパルでは、春は「小女子」、夏は「ウニ」「ホヤ」、秋は「さんま」、冬は「牡蠣」、ほかにも「ほたて」「銀鮭」など、ほぼ毎月第2土曜、日曜を中心に「お祭り」が開催されています。
朝早くから大盛況!
駐車場も混雑していました。
新鮮なウニがいっぱい! まだ棘がピクピク動いています!
この日2度目の入荷とのこと。ツイていました。 
なんと、1個 300円! 「ウニ祭り」最高!

「語り部ツアー」
「女川町観光協会」さんに語り部ツアーのご協力をいただきました。「きぼうのかね商店街」から、1号車、2号車に分かれて語り部さんが同乗してくださり、町内各所を巡りながら、震災当時のことや復興の様子について詳しく説明してくださいました。 車窓から、また高台からも、変わりゆく女川町を見ることができました。
担当してくださった「語り部ガイド」のお二人
     
   

「復興まちづくり情報交流館」はまちづくりに関する情報発信施設です。 ここではこれまでの女川町の歴史や今後のまちづくりや最新の進捗状況について、パネルや模型などで知ることができます。 語り部さんがスライやドや模型を使って、被災状況やこれからの女川町について詳しくお話ししてくださいました。

「いのちの石碑」
は女川町の中学生たちが、千年後の命を守るため
①絆のある町づくり 
②高台へ避難できる町づくり 
③震災の記録を残す
ために、町内にあるすべての浜に津波到達地点より高い位置に石碑を作ろうと動き始めたプロジェクト。当事 中学3年生だった子ども達が、20歳になるまでに町内21ヶ所の浜に石碑が建つ予定とのことです。 

「マスカー」(多機能水産加工施設・冷凍冷蔵庫)
 は中東のカタールから資金援助を得て、震災翌年の2012年秋のさんまの水揚げに間に合うように建てられました。「マスカー」はカタールの伝統的な漁法の名前だそうです。津波対策が施されており、1階の荷捌き室部分の壁は津波を受けるとパネルが外れ柱だけが残り建物を守る構造になっています。

普段は魚たちが乗る大型のエレベータに乗り2階(冷凍・冷蔵庫)に移動しました。 2年半前、女川町石浜地区の皆さんと見学した時には貯蔵されている物が少なく、体育館のように広く見えた冷凍庫内は天井まで埋めつくされていて、水産業が着実に復活してきていることを実感できました。
マイナス30度の世界!
     
  
「マスカー」の前で。後ろは「さんま黒酢煮」のヤマホンさん工場

新生「女川駅」
 2015年3月21日JR石巻線再開通に合わせ、以前の女川駅の場所より約200M内陸に移設され「女川駅」が復旧。1階部分が駅、2階が町営温浴施設「女川温泉 ゆぽっぽ」、3階が展望フロアとなっています。はばたくウミネコをイメージした白く大きな屋根が印象的な駅舎の設計は建築会のノーベル賞「プリツカー賞」受賞の板(ばん)茂(しげる)氏。女川町では国内初3階建てのコンテナ式仮設住宅の設計もされました。
3階展望フロアから駅前プロムナード、女川港を望む
         
足湯もあります♪
石巻へと続く線路
震災遺構:旧女川交番

「変わりゆく女川町」
  語り部さんと女川町の各所を巡る途中も、車窓から変わりゆく町の様子を見ることができました。他の被災地域と比べ、復興の歩みが早いと言われる女川町。 それは、コンパクトな町だからという理由だけではなさそうです。「とりもどそう 笑顔あふれる女川町」をスローガンに、町民の方々は話し合いを重ね復興計画を見直しながら、官民一体となって復興への歩みを一歩一歩進めておられます。

高架となる国道398号
嵩上げが進むバイパス

 高い防波堤を作るのではなく、町ごと嵩上げをすることを選択した女川町。
 16M超の高台に建っていた地域医療センターは21Mを超える津波が建物の1階天井付近まで押し寄せました。町はエリアごとに整備されていきます。もともと山々と海に囲まれた各々の浜に集落がありましたが、今回と同じ高さの津波が来ても安全性が確保できる標高18M以上の高台や嵩上げした土地に居住区を集約していきます。そのため木々を伐採したり盛り土をしたりして造成が急ピッチで進んでいます。

 「マスカー」などの冷蔵・冷凍施設や水産加工工場などの漁港施設は海の近くの土地の低いエリアで利便性を重視。駅や商店街などの町の中心となる市街地は標高4Mほどに嵩上げされたエリアに設けられます。 国道398号線やバイパスも5.4Mまで嵩上げする工事が進んでいるところでした。

 2年前にはいくつかのビルが横倒しになったまま残っていましたが、今では土地の嵩上げに伴い撤去されてきています。しばらくは訪れるたびに通れる道路や風景が変わっていくのではないでしょうか。この復興への道のりも1つ1つ見て知っていきたいところです。
伐採、造成が進む山
至るところで工事中

<1日目夜・懇親会> 於:女川温泉華夕美
 ツアー1日目の行程を無事に終え、女川駅で語り部さんとお別れをした後は、女川温泉「華夕美」さんへ。営業を再開されて間もないころから、白金支部の活動の折に宿泊している旅館です。露天風呂からの万石浦の眺めは素晴らしく、地元の方たちも日帰り入浴をされたり、同窓会や職場の宴会場所として利用されたりしている旅館です。 いつもの活動の時よりも少し贅沢な宿泊プランで、豪華な夕食に舌鼓をうちながら、参加者同士の懇親を深めました。
豪華なお膳! ここにもウニが! 旬を満喫…
美味しくいただきました。

 まずギターをひいて(引きずって)現れたのは、漫談家「なんじゃこりゃ丸」さん。今は「なんじゃこりゃ丸」(船)は華夕美前の万石浦に浮かんでいます。震災前は万石浦の観光船、「女川のジャングルクルーズ」の異名があったかどうか、軽妙な語り口で訪れるお客さんを魅了しておられました。当時、各メディアでも幾度となく取り上げられています。震災後、護岸が沈下し船を着岸できるところがなくなってしまったため、今は丘に上がり漫談家として活動されています。この日は「東京のお客さんに緊張してしまいました…」と恐縮されていましたが、ひとひねりある世相漫談にくすくすっと笑いが込みあがっていました。 



 続いての企画は「じゃんじゃんかさねてみらいん!」(チーム対抗、タワーコップリレー)です。10個のコップをピラミット状に重ねた後また崩すことを1チーム3名が繰り返していきます。豪華?!女川商品を狙って、皆さま真剣! 
優勝はダークホース?「ホルモン焼き夏冬」の加藤さん率いる「グループ7」でした!

 最後に音楽とともに登場したのはサプライズゲスト我らがヒーロー、リアスの戦士「イーガー」達です。彼らが来てくれるのを知っていたのは、ごくわずかなメンバーだけ。戦士達も大人が本当に喜ぶのか…と登場前は不安だったとか。しかし、参加者は女川に向かう車中、DVDを観ていたため知名度100%!子どもは大泣き、大人は大歓迎!イーガーが生まれたのは2010年7月「女川みなと祭り」 商工会青年部のプロジェクトです。夜な夜な「部室」に集合していると噂の戦士たち。その完成度は圧巻!「真剣に楽しむ」「どんなことでも楽しむ」女川人気質を象徴しているようです。

【ツアー2日目・7/12(日)】

2日目は、事前に選んでいただいた4つのプランに分かれて行動します。それぞれ「学」「味」「感」「楽」のコンセプトを盛り込んだプランをご用意しました。
 4つのプランごとの様子と各プラン終了後の「ワークショップ」の様子をご報告いたします。
 各プランで体験したコンテンツのお問い合わせ先をレポート最後に掲載しますので、そちらも参考になさってください。



プランA 石巻語り部ツアー&サン・ファン号見学コース (リーダー 府川)

 語り部さんによる学びの案内を通して、女川町の隣、石巻市の被災状況と復興への道のりを知っていただきたいと企画したプランです。昼食には白金支部が支援活動後に立ち寄ることが多い「かき小屋渡波」で、新鮮な牡蠣をご自身で焼いて召し上がっていただくことにしました。

 石巻の語り部さんと一緒にバスで石巻市内を巡り、日和山公園へ。 牡蠣を堪能した後は、今から400年前に石巻市から出帆した慶長使節船サン・ファン号の復元船が展示されている、サン・ファン館を楽しみます。

「石巻学びの案内」:ボランティアガイドさん に案内していただきます。被災状況や、これからの復興についてお話を伺うことができます。  案内してくださったガイドさんは、消防士をされていた方です。

「日和山公園」:英国のウィリアム王子が来日の際にも訪れた石巻市内を見渡せる 公園です。震災当日はたくさんの方が避難されました。小学生が固まってビニールシートで寒さをよけ、被害を免れた話が印象的でした。

石巻市門脇小学校前のお地蔵さんについてもご案内いただきました。犠牲になられたたくさん方の慰霊として設置されたとのことでした。

昼食は「かき小屋渡波(わたのは)」で。新鮮なプリプリの牡蠣やホタテを、炭火で焼いて食べました。季節によっては、ウニ丼も用意されているとのことです。また、新鮮な殻つきカキをお取り寄せすることもできます。店主の寺岡さんは震災後ボランティアで石巻を訪れたのがきっかけで、かき小屋を開くことになったそうです。

「宮城県慶長使節船ミュージアム(愛称:サン・ファン館)」
今から約400年前ヨーロッパに渡った仙台藩士支倉常長ら慶長使節を乗せて太平洋を往復した木造帆船「サン・ファン・バウティスタ号」の復元船を核に、慶長使節の歴史や大航海時代の帆船文化を映像で見る事が出来ます。船内はガイドの方がとても丁寧に説明してくださいました。仙台藩初代藩主・伊達政宗が津波からの復興と貿易実現の夢を実現させようと使節団を送った話を詳しくご説明いただき、その行動力に参加者一同驚き、感動しました。
サン・ファン広場は眺めも良く、とても気持ちがよい公園となっています。屋上の広場は大変眺めがよく、広がる芝生がとても気持ちがいいです。

プランB 漁業体験コース~女川のお仕事魚っち(ウォッチ)! (リーダー 瓜田)

 女川といえば美味しい海産物が一番の魅力、震災前も後も農家は1件もない漁業の町です。女川ファンとして、6/14にオープンしたばかりの「あがいんステーション」で始まったばかりの海に出て水揚げも体験できるプランをいち早く満喫していただきたいと考えました。
 合わせて、皆大好き「昆布巻き」で有名な「マルキチ阿部商店」さんの加工工場での体験を通じて、楽しみながら漁業と水産加工業について学んでいただけるよう企画しました。

「漁業体験」 飯子浜
今回はホタテ養殖場にて水揚げ体験をしました。綺麗な海中に見える、何十ものロープに吊るされた大量のホタテは圧巻です。ちょうど他の漁師さんが養殖ロープについた海藻を取り除く作業をされているところも見せていただきました。船上で、かごいっぱいに水揚げされたばかりのホタテの殻を鎌で綺麗にする作業をしました。


「あがいんステーション」

あがいんキッチンでは水揚げしたホタテを自分で捌いて試食ができます。実はホタテの刺身は切り方で味が変わることを発見。また、大きなホタテを使ったバター焼きも絶品です。映像でホタテの養殖について学ぶこともできました。あがいんプラザでは女川の特産品などの買い物がをすることができます。

「あがいん」は女川弁の「めしあがれ」と再起を意味する「AGAIN」のローマ字読みをかけたネーミング。
建物は旧女川駅の駅舎を再現。設計図はJR東日本に残っていたそうです。

 「あがいんステーション」のタイルのデザインやロゴの中にもこだわりがたくさん隠れています。いろいろな文字やさんまのデザインなど、見つけてみてください。 「こだわっちゃうんですよね~」と裏話を教えてくださったのは、この日同行してくださり、ホタテの捌き方も教えてくださった復幸まちづくりおながわ合同会社の岡明彦さん。女川丼でお馴染み「岡清」の専務でもあります。

蒲鉾の名店「蒲鉾本舗 高政」
店舗の方のガイド付きで工場の見学をしました。冗談を交えながらの説明はとても理解しやすく、蒲鉾ができるまでの工程を学べます。また蒲鉾焼き体験は、生のかまぼこを焼くことができます。作業自体は簡単なものの、出来上がりにびっくり。焼きたてはとてもふわふわで、購入する蒲鉾とまた違った味が楽しめました。

マルキチ阿部商店(工場)
さんまの昆布巻きで有名な「マルキチ阿部商店工場」にて昆布巻き体験をさせていただきました。水産加工団地に再建された工場。がれきの中から見つかったという看板、そして社長で女優のすが子さん、息子さんの敦さんが迎えてくださいました。
秋刀魚に昆布を巻くという一見簡単そうな作業でしたが、細かなコツがいくつもあり、楽しみながらも皆さんやや苦戦していました。私たちが巻いたこぶ巻きは秘伝のたれで美味しく炊き上げてくださいます。 お土産には完成品を頂きました。


プランC 大六天山トレッキング&スペインタイル絵付け (リーダー平井)

女川ネイチャーガイド協会さんのガイドさんのご案内で、漁民たちの信仰を集めてきた牡鹿半島第2の高峰「大六天山」をトレッキングしました。 昼食後は、震災後から多くの人との『つながり』を大切にしてきた「みなとまちセラミカ工房」にてスペインタイルの絵付けにチャレンジ。
女川町を新しい視点で見て感じて楽しんでもらいたい!という思いでコースに盛り込みました。
登山口のある展望台駐車場にて、まずは準備体操と海をバックに元気に写真撮影。いよいよトレッキングスタート。

 道中、山草に詳しいネイチャーガイド協会の青砥さんから、見慣れない植物の説明を聞きながら、山で見かける自然を学びつつ頂上をめざします。プランC参加者の皆さんは、元気いっぱい。スイスイ山を登り予定より早めに山頂へ到着し、ここでも記念写真を一枚。


 山頂からさらに奥へ進んでいくと、女川町から石巻市、遠くは仙台まで臨める展望スポットへ。ここでしばし休憩をしながら、今まで見たことのない景色を堪能。予定より少し早目のスケジュールで、ネイチャーガイド青砥さんのおかげで全員無事に下山。山に登りながら海が眺められるという贅沢な景色を満喫しました。

親子の狛犬がいる三国神社へ。そばには震災で倒れてしまった鐘楼。
 
昼食は「ニューこのり」にて。
海鮮丼と穴子丼がダブルで食べられるスペシャルメニューにお腹も気持ちも大満足!

「セラミカ工房」では、女川スペインタイル絵付け体験をしました。全員初めての体験!でしたが、スタッフのみなさんが丁寧に教えてくださるので安心です。いつの間にか夢中になり、絵付け作業にのめりこんでいき真剣な表情になっていきます。
同じデザインのものでもそれぞれが違った色や表情の作品になります。


絵付けが終わったもの
2週間後に届いたもの
(左の絵付けのものとは別の作品)

プランD:潮風香る牡鹿半島歴史とロマンの旅コース (リーダー平林)

 女川町から見る万石浦の眺めも素晴らしいですが、そこから程近い金華山や旧牡鹿町からも太平洋を望む雄大な景色が堪能出来る事、土地の新鮮な料理を味わっていただける事を知っていただきたく企画しました。
 金華山・黄金山神社を参拝し、午後は、鮎川浜仮設商店街「おしかのれん街」散策した後、サンファン館を訪れました。歴史ある名所を巡りながら牡鹿半島を満喫出来るコースです。


「金華山」
 金華山は鹿半島の突端に浮かぶ信仰の島。三年続けてお参りすれば、一生お金に不自由しないと言われています。天平時代に我が国で初めて金を産出し、朝廷に献上されたという伝説の残る島です。金華山ではまずは黄金山神社の本殿を参拝、その後祀られている弁財天様を参拝し、銭洗い場でお金を洗いました。恵比寿様と大黒様が並ぶ大きな像も圧巻でした。
金華山には、鬱蒼と茂る杉の原生林などが残っており、牡鹿半島から海を泳いで渡ったといわれる野生のシカやサルは神の使いとして大切にされているそうです。鹿せんべいをあげる人の姿も多く見ました。猿は人に馴れていないので、朝と夕方の人が少ない時間だけ山から神社がある下の方に降りてくるのだそうです。木のこぶを触ると体の痛みがとれる「こぶの木」のがあり、皆で触りました。
金華山の往復は「金華山観光」さんの小型船です。船頭さんがかっぱえびせんをくださり、皆でウミネコの餌付けをしました。

「鮎川浜とおしかのれん街」
かつて日本有数の捕鯨基地として栄えた牡鹿半島の先端にある鮎川浜。明治時代には捕鯨会社が何社もあり、とてもにぎわっていました。
捕鯨産業の衰退と共に近年は昔程の活気はありませんでしたが、それでも震災前までは港の目の前まで家やお土産物屋さん、飲食店が軒を連ねる観光地だったそうです。家やお店が津波で流されてしまい、現在は鮎川港のまわりには何もありません。
捕鯨の歴史などを展示していた「おしかホエールランド」は廃止が決まり既に解体され更地でしたが、かつて南氷洋捕鯨で活躍した全長68m重さ758トンにも及ぶ捕鯨船「第16利丸」は津波にも流されず現在も残っており、皆で船の前で記念写真を撮影しました。


復興商店街「おしかのれん街」は平成23年11月にオープン。被災した商店など16店舗が営業しています。捕鯨の町鮎川ならではの鯨肉や魚介類、鯨の歯を使用した伝統工芸品などが販売されており、私達は鯨のお寿司を提供している「黄金寿司」へ伺いました。鯨は「赤肉」と呼ばれる身の部分と「さえずり」と呼ばれる舌の部分をお寿司でいただき、赤肉を使った鯨ユッケも追加注文しました。
「さえずり」は油がのっていてとても美味しく、お土産に購入しているメンバーもいました。

他にも酒店や定食屋さんなど、皆さん笑顔で接客されていて、こちらが元気をいただきました。
おしかのれん街には捕鯨で栄えていた頃の鮎川浜の写真が飾られていました。
震災の影響で中止となっていた牡鹿地区で長く続く一大行事「牡鹿鯨まつり」が2013年から再開されているそうです。




「御番所公園」
江戸時代に仙台藩が「唐船」の襲来に備えて見張り所を設置していたほど、眺めの良い公園。 高い位置には「展望棟」があり、牡鹿半島の全景、金華山など、360度の一大パノラマの眺望が楽しめます。
皆で水平線を眺めながら海の美しさに見とれてしまい、ついつい長居してしまいました。



<2日目・ワークショップ> 於:女川フューチャーセンター「Camass」
 ツアー2日目の各プランを無事終了し、女川駅前にできたコワーキングスペース、フューチャーセンターに集合しワークショップを行いました。「Camass」は「カマス」と読み女川弁の「かます=かき混ぜる」と英単語の「Mass=たくさんの、大勢で」を組み合わせた造語だそうです。「女川でみんなのつながりを作る場所として愛されるように」という想いが込められています。 今回それぞれが体験したことや、ほやほやの感想をお互いに伝え合い、共感しあうことで、今回のツアーで得たものをより深め、記憶に強く残るものにしていただきたく企画しました。

 テーマは「女川町を訪れて印象に残ったこと」と「ツアーで見つけたおすすめポイント」です。2日間のツアーを通して参加者同士、安心しあえる関係となりリラックスした雰囲気の中、活発に対話がされました。参加者同士で伝えあったことを、東京に戻り、身近な人とも共有していただけていたら嬉しいです。


4.おわりに ~ 企画チームリーダー 平林 真百合 ~
 2013年6月に開催したバスツアーから2年振りに東北応援団白金支部主催で女川町復興応援ツアーを企画しました。参加してくださったのは、東京で私達の活動をご支援、応援してくださっている後方支援の方々と白金支部メンバーの家族や知人、大人41名幼児1名の総勢42名です。

 ツアータイトルは「復幸応援ツアー女川deポン!~学味感楽~」としました。復興の「興」が「幸」となっているのは、女川町で震災以降開催されているイベント「復幸祭」からお借りしています。防災や震災後のまちづくりについて学び、新鮮で美味しい魚介類に舌鼓を打ち、実際に訪れる事で女川町を肌で感じていただき、とにかく楽しんで欲しい。そして東京に戻ってからも女川町の事を想い、復興を応援していただけたら良いな。どうしたらそんなツアーになるのか、ツアー企画メンバーで数ヶ月の間に何度も話し合い、プランを組み立てました。

 当日はお天気にも恵まれ、笑顔溢れる楽しいツアーとなりました。訪れた女川町各所ではとても丁寧にご対応いただき、ご参加いただいた方々にも女川町の魅力を存分に体感していただけた事と思います。ツアーの最後に、他の方が女川町で感じた事をシェアしていただく為の簡単なワークショップを企画しました。どのテーブルも2日間のツアーで感じた女川町の魅力を各々が語り、共有していただく事が出来ました。お家に戻られてからご家族ご友人に女川町の魅力を伝えていただき、次は個人で女川町旅行を計画していただけたら大変嬉しく思います。

 ツアーが終わった今思い出すのは、ご参加いただいた皆さんの笑顔や、語り部さんのお話をじっと聞かれている時の真剣な眼差しです。このツアーを企画して良かったと心から思う瞬間が何度もありました。
7月1日、女川駅前に自立再建第一号のお店『女川電化センター』がオープンしました。今後女川駅前はプロムナードとなり、お店がたくさん出来る予定だそうです。

 ご支援してくださる皆様に支えられながら、これからも女川町を想い、復興の先へ向う姿を見守っていきたいと強く思った復幸応援ツアーでした。

5.補足事項
 <プランお問い合わせ先、アクセスなど>

「石巻語り部ガイド」  
お申し込みは石巻観光協会までTel 0225-93-6448
石巻では是非語り部さんによる、学びの案内を!大型バス&10名以上からの申し込みとなります。
宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)  
宮城県石巻市渡波字大森30番地2  Tel 0225-24-2210
JR石巻駅より石巻線でJR渡波駅下車後、徒歩約25分. またはタクシー約5分.
藩初代藩主・伊達政宗の夢だった津波からの復興と貿易実現の夢を学べます
漁業体験「あがいんステーション」  
お申し込み 復幸まちづくり女川 合同会社 Tel  0225—98—7839
美味しいものを食べたいかつ新しい体験がしたいという方は、漁業体験がオススメです。海産物や体験内容は変えることができるので、毎回違った楽しみもありそうです。担当の方が日々新しいプランを考えていらっしゃるので、これからも進化していきます。
ネイチャートレッキング 
お問い合わせ:女川ネイチャーガイド協会 Tel 0225-53-3411

山の上から眺める海と町の景色は最高です♪四季によって表情を変える大六天山は、季節によって様々な魅力が感じられるそうです。
女川の自然を大いに楽しむには、やはり山に詳しい地元ネイチャーガイドさんの案内付きが断然おススメです。
スペインタイル絵付け体験 
お問い合わせ:みなとまちセラミカ工房 Tel 0225-98-7866
何百年も色あせないといわれるスペインタイル絵付け体験は、色選びひとつとっても自分のセンスが試される!? オリジナル作品がつくれる喜びと楽しさが魅力です。そしてセラミカ工房のスタッフさんが丁寧に教えてくれるので初心者でも安心してチャレンジできます。 
3年続けてお参りすれば、一生お金に不自由しない金華山!  
お問い合わせ先: 金華山航路事業協同組合  0225-44-1850
鮎川港・女川港ともに平成25年5月3日より、毎週日曜日のみの定期船が発着しています。
牡鹿鮎川浜仮設商店会・おしかのれん街 鯨は絶品です。
宮城県石巻市鮎川浜湊川1-12
三陸自動車道 石巻河南ICより車で60分 
石巻駅からミヤコーバス鮎川線1時間20分、牡鹿公民館前下車徒歩3分

<ご協力> (敬称略/順不同)
女川町観光協会 石巻市観光協会 黄金バス 女川温泉 華夕美
お魚市場 おかせい ニューこのり 花菖蒲 マルキチ阿部商店
caféごはん「cebolla-セボラ-」 蒲鉾本舗 高政 かき小屋 渡波
黄金寿司(おしかのれん街) マリンパル女川
   女川町ネイチャーガイド協会  金華山航路事業協同組 
   女川フューチャーセンター  復幸まちづくり女川合同会社  
   みなとまちセラミカ工房     
         
<企画チーム> 
 リーダー・平林 真百合、瓜田 創、府川 めぐみ、平井 智子、川端 陽子、工藤 史大  

<レポート> 安部 由美

平成27年4月5日
東北被災地応援団 白金支部
工藤 史大

 ※このレポート内にあります画像の流用及び転用は、一切禁止します。